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概要

​設立の呼びかけ文

 近年全国各地で多発する自然災害は、多くの人命や建物だけではなく、歴史文化資料にも大きな被害をもたらしました。歴史文化資料の災害対策が各地で議論され、その保存と継承を目的とした「資料ネット」と総称される取り組みが行われています。すでに、全国で25団体が組織されました。

 東海地域でも、30年以内にかなり高い確率で発生するとされる南海トラフ巨大地震により、激甚な災害が確実視されています。また、異常気象による大水害の危険性は、東海地域も例外ではありません。すでに三重や静岡、岐阜では、実際のレスキューも含め災害対策が進められ、愛知でも博物館協会や県文化財保護室などの取り組みが見られるようになりました。

 このような状況を踏まえ、地域の大学関係者を中心とする私たちは、「東海資料ネット」(仮称)の設立を目指して活動を始めました。これにあたっては、他の資料ネットと同様に、大学関係者が先導的な役割を果たしつつも、同時に行政・博物館等との連携、市民の皆さんとの協業がきわめて重要であると考えます。〔中略〕

「東海資料ネット」設立発起人一同(2019年10月31日現在、50音順)

秋山晶則(岐阜聖徳学園大学)、池内敏(名古屋大学)、石川寛(名古屋大学)、大塚英二(愛知県立大学)、神谷智(愛知大学)、篠宮雄二(中部大学)、堀田慎一郎(名古屋大学)

(2019年12月22日開催、地域歴史文化大学フォーラムの配布資料より抜粋)

※その後、設立総会で選出された役員からなる役員会の議を経て、大塚英二が代表委員に就任しました。

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